キャラバントラベル社の募集型企画旅行「ノスタルジック上海と長江の船旅」に家族で参加して、上海を経由して武漢から重慶までのクルーズを楽しみました。参加者は94名。クルーズ船は「武漢揚子江游船有限公司」の運行する「錦繍中華号」4,000トン、現地の手配とガイドは「重慶招商国際旅行社」です。船室は22.8平方メートルのバスタブ付きツインルームでした。
第1日 東京成田空港13:50発MU524便で上海浦東空港16:00着、日本との時差−1時間。機材はA300−200/300。上海国際飯店泊。
第2日 上海滞在。雨で寒い。旅行社の用意した市内観光をパスして、上海在住の知人と昼食をとる。その後南京路などで買い物。上海国際飯店泊。
第3日 早朝、昨日会えなかった知人がホテルに訪ねてくる。上海浦東空港10:45発MU2502便で武漢天河空港12:25着。機材はB737−800。虹橋空港発の予定だったが、3月1日から浦東空港発になった。武漢も寒い。昼食後、「湖北省博物館」で漢代の墓からの出土品を見てから、江南三大名楼の一つ「黄鶴楼」を見る。武漢在住の知人がレストランで待っていて一緒に夕食をとる。長江クルーズ船「錦繍中華号」に乗る。
第4日 午前、湖北省咸寧市にある古戦場「赤壁」に下船観光。以前の地名は蒲圻市だったが、今は赤壁市になっている。赤壁石刻と周喩塑像は以前もあったが、「赤壁大戦陳列館」ができていた。船に戻ってオリエンテーションの後、午後、湖南省岳陽市にある「岳陽楼」に下船観光。岳陽楼も江南三大名楼の一つ。ここは長江から少し洞庭湖に入ったところで、新しい洞庭湖大橋が見えた。夕食には船長主催の歓迎セレモニーがあった。夜は、船内で伝統楽器の演奏、川劇の変面、クルーの踊りを見る。
第5日 午前、湖北省荊州市沙市区の沙市港で下船しバスで荊州区に。「荊州博物館」で漢代の墓の出土品を見てから、「荊州古城」の城壁に登る。午後は船内で中国語講座や太極拳講座があったがわたしはパス。夜は船内で中国内絵と蜀綉の実演を見る。
第6日 早朝「葛州ダム」閘門を通過。ここから三峡の一つ「西稜峡」が始まる。ここは湖北省宜昌市西稜区。下船観光のため一旦「三斗坪港」に接岸したが、管制塔の指示で先に「三峡ダム」を通過することになり出港、「西稜長江大橋」近くで暫く順番待ち。三峡ダムの閘門は3期工事完成後は上り下り別の系列になるが、今は1系列で数時間毎に交互通行になっている。「三峡ダム」閘門を通過。閘門は5段あるが、現在はまだ4段だけが使われている。閘門の通過には2時間半ほどかかった。午後「太平渓港」で下船し、ケーブルカーとバスで三峡ダムの展望台へ。三峡ダムの全体を眺めてから、またバスとケーブルカーで船に戻る。夕方、船のデッキから西稜峡を観光。夕食ではレストランの服務員がトゥチァ族(土家族)の服装でサービスした。食後、トゥチァ族の服務員が民族の歌を歌った。夜は船内で「三国志講座」を聞く。
第7日 早朝、三峡の一つ「巫峡」に入る。ここから重慶市巫山県。デッキから観光。朝食後、小型船に乗り換えて長江の支流「大寧河」の「小三峡」を観光。崖の途中の「懸棺」などを見る。二つの峡谷を見て戻る。午後、三峡最後の「瞿塘峡」をデッキから観光。奉節県で下船し、連絡船に乗って「白帝城」の下へ。500段の階段を登って白帝城に着く。階段は物売りの列。三峡ダムのせいで長江の水位が上がり、白帝城が島になってしまったので連絡船が必要になったが、いま橋が建設中で、完成すれば船着場からバスで行けるようになる。夜は船内で船のクルーによるショウを見る。
第8日 だんだん暖かくなる。早朝、雲陽県で下船し「張飛廟」を観光。以前は4kmほど下流にあったが、三峡ダム建設で水没したので、現在の地に再建された。ここでも途中は土産物店の列。午後は船内で餃子教室、茶道実演、太極拳講座があったがわたしはパス。夕食は、船長主催のサヨナラパ−ティー。夜は再び中国伝統芸能とビンゴ大会。
第9日 早朝、重慶港到着。船内で朝食後下船。バスで2004年に開港した重慶江北空港へ。8:45発MU5420便で上海浦東空港10:55着。機材はA320−214。バスで空港近くのレストランへ行き昼食。殺風景だが味はいい。上海浦東空港15:10発MU271便で東京成田空港19:00着。