第1日(5/29)曇後晴 新地平から雁坂峠へ
鎌倉駅 5:46 - 7:00 新宿駅 7:30 - 「アルプス1号」- 9:12 塩山駅 9:30 - (西沢渓谷行バス) - 新地平 10:30 - 12:25 久渡沢(昼食) 13:00 - 13:35 ナメラ沢 13:45 - 14:55 雁坂峠 15:10 - 15:20 雁坂小屋(泊)
久しぶりに山へ行くことにする。小屋に辿り着けなくてもいいように、ツェルト兼用シュラフカバーを持って行く。体力に自信がないのでノンビリ歩くつもりだ。朝5:00に起きて新宿へ行く。シーズンオフなのか列車は空いている。塩山では西沢渓谷へ行く人と大菩薩へ登る人が数十人いる。何とかバスに座れた。新地平で降りたのは一人だけ。登山道は少し荒れていて、崩れた所を高巻く。ナメラ沢でビバークに備えて水を1L足し(計2L)、平らな場所を探しながら登ったら峠に着いてしまった。この頃から稜線にはガスがかかり始めた。今日の登りでは、下ってくる人に数人出会うだけだった。雁坂峠には誰もいない。草原の斜面が美しい。久渡沢を渡ってからの登りは苦しかった。荷のせいか、年のせいか。雁坂小屋は立派な小屋で、3段のカイコ棚が3部屋と、入口の広間が2段になっている。無人の時はこの入口の部屋が使えるらしい。他に営林署の造林小屋も並んでいる。今日はテント場の学生たちと私(と小屋番)だけだ。飯を炊き、パックのカレーを温めて夕食にする。近くに水が引いてあるので楽だ。
第2日(5/30)快晴後曇 甲武信小屋へ
出発 6:50 - 7:05 雁坂峠 7:20 - 7:50 雁坂嶺(2,289m) 8:20 - 東破風山 8:55 - 9:15 (休憩) 9:45 - 西破風山 9:50 - 10:20 笹平 10:30 - 11:00 (休憩) 11:15 - 11:45 (休憩) 12:00 - 12:20 木賊山(昼食) 13:15 - 13:30 甲武信小屋(泊)
5:30起床。コーヒーとアップルパンで朝食。雁坂峠まで登ると、遠くは霞んでいるが富士山はよく見える。雁坂峠には三等三角点がある。破風山の稜線は岩の連続、途中で休憩する。西破風山から笹平へは岩道の急降下、女子ワンゲルの1パーティーに会う。一人バテている。この登りは辛いだろう。笹平には立派な避難小屋があるが、扉がかたくて開かなかった。「破不山避難小屋」と書いてある。テント2~3張り可能。水場は「20分下る」と書いてある。木賊山への登りは花崗岩のザレが多い。なかなか苦しい。何度も足を休めながら登る。木賊山には途中から北側を巻いて甲武信小屋へ至る道がある。頂上へ向かう。僅かに残雪を見る。戸渡尾根(甲武信からの最短下山路)、鶏冠尾根(岩場があるらしく、一応「立入禁止」と書いてある)を分ける。木賊山には三等三角点。今日は甲武信小屋までなので、ゆっくり昼食にする。だんだん雲が出てきて薄曇になった。ここで単独行の大学生が追いついてきた。昨夜は笠取小屋に泊まったそうだ。その前は三峰から入って雲取ヒュッテに泊まったという。短パン・Tシャツで元気だ。彼は先に甲武信小屋へ入る。時間が早いので小屋で薪割りを手伝った。すぐに腰が痛くなってやめたが、彼は薪割りは初めてだと言って頑張っていた。明治大学の4年生(留年)で、来年は故郷の水戸で就職すると言っていた。今日の泊まり客は、夜遅く東沢を登ってきた単独行者を含めて3人。外のテント場にはワンゲルのパーティーが20人くらい。
第3日(5/31)曇後快晴 甲武信岳から梓山へ
出発 5:15 - 5:30 甲武信岳 5:45 - 西沢分岐 5:55 - 水源標 6:05 - ナメ滝 7:00 - 林道跡 7:40 - 起点標 8:00 - 十文字峠分岐 8:10 - 9:15 梓山バス停 9:50 - (川上村村営バス) - 10:20 信濃川上駅 20:30 - 11:30 小淵沢駅 13:02 -「アルプス4号」- 15:35 新宿駅
今日は必ず雨になるという小屋番の予報で4:30起床。気温5度。明大の彼は、金峰山へ行きたいが雨なら自信がないと言っていたが、結局思い切って行くことにした。甲武信岳の頂上で別れる。八ヶ岳がよく見える。下りは千曲川水源標までシラビソの樹林帯、ここから沢沿いとなる。沢が開けると岩・流木・高巻きで歩きにくい。赤ペンキを頼りに丸木橋で右・左と渡返しながら下る。下り始めて2時間ほどで林道跡へ出るが、ズタズタになっていて、全く跡形のない所もある。十文字峠への分岐の少し手前に「一級河川信濃川起点標」と書いてある棒が道端に立っていた。最後は広い農場の中の舗装道路を1時間くらい歩いて梓山に着いた。ここが一番疲れた。梓山からのバスは9:50を逃すと昼過ぎまでないらしいことが、十文字峠分岐の立て看板に書いてあったので急いで歩いた。梓山に着く頃から天気がどんどん良くなり、小淵沢では快晴でとても暑くなった。小淵沢では中央線の連絡が悪く1時間半もまったので、その間に顔を洗ったり、頭をとかしたり、髭を剃ったり、駅でカレーを食べたりした。駅の売店にカレー・蕎麦・コーヒー等がある。自宅へ帰ったら夕方の6時を過ぎていた。ずいぶん時間がかかったものだ。