1972年7月24日(月)-28日(金)

塩 見 岳 ・ 北 岳 (南アルプス)

同行者: 単独

第1日(7/24)雨 鹿塩へ

鎌倉駅 4:57 - 6:10 新宿駅 6:50 -「こまがね1号」- 11:39 伊那大島駅 12:15 - (伊那バス) - 14:00 鹿塩(山塩館泊)
新宿駅では列車がまだ入線していない。行列に並ぶ。どうにか席がとれる。キャンパーと登山者が多い。小淵沢から降りる人が続き、飯田線に入る頃には乗客はチラホラ。伊那大島では、塩湯前の少し上流で道路決壊のため三伏線のバス(13:35)は塩湯止まりとのこと。12:15の大鹿線のバスで鹿塩まで行く。バスは登山者でちょうど座席がいっぱい。駒ヶ根から降り出した雨が鹿塩ではどしゃ降り。同じバスで着いた年配のご夫婦と旅館に迎えを頼む。今日は塩湯の山塩館に宿泊。風呂が新しくてきれいだ。明日のタクシーを一緒に予約する。

第2日(7/25)晴 三伏峠へ

出発 5:00 - (タクシー) - 奥沢井(朝食) 5:50 - 6:50 塩川小屋 7:15 - 8:15 尾根の取り付き 8:30 - 9:30 三合目水場(昼食) 10:30 - 五合目 12:30 - 分岐 12:30 - 13:20 三伏峠 14:00 - 14:15 三伏峠小屋(泊)
朝は快晴。奥沢井までタクシーで入る。バスの終点は塩川小屋の対岸だが、道路に土砂が出ていてバスも奥沢井までらしい。昨日の雨で樺沢小屋・塩川小屋とも超満員だったそうだ。三伏峠の登りは、樹林の中なのと稜線の西側のせいか凌ぎやすい。峠の小屋は今夜中学生の予約で満員だそうなので、沢小屋へ下る。ここは古い小屋(大正年間のものとか)で食事もないから、峠の小屋ほど混まないという。登りに少しガスが出たが、小屋に着いてからはよく日が差して濡れたシャツが干せた。昨日一緒になったご夫婦は峠の小屋泊り。塩川小屋に泊まった単独行の大学生(?)と一緒になる。沢の小屋の周りはテントの花盛り。水は冷たい。三伏峠小屋は寝具・食事付き。沢小屋は両方なし。

第3日(7/26)快晴後霧 塩見岳

出発 5:00 - 6:00 本谷山 6:10 - 7:10 権衛門山 7:25 - 9:35 塩見岳肩の岩峰(昼食) 10:25 - 11:00 塩見岳頂上 11:45 - 13:30 北荒川岳 13:45 - 新蛇抜山の小岩峰 17:00 - 19:20 熊の平小屋(泊)
塩見の登りはキツい。手前の肩のピークでダウン、昼食。頂上で二人連れの青年と一緒になる。塩見の下りも急。熊の平までは長い長い登り下り。ダウン寸前。夕食はオボスポートだけ。途中でビバークした方が良かったかもしれない。テントサイトは雪投沢(大分下らなければならない)と北荒川岳(縦走路のすぐ脇)。途中で左足首を軽く捻挫。歩けないことはないが、繰り返すと危ないので慎重に下る。北荒川岳のお花畑がきれい。崩壊がすごい。新蛇抜山・安倍荒倉山は樹林の中の登り下り。ほとんど稜線に出ない。熊の平は水が豊富、寝具・食事あり。少し下るとお花畑。

第4日(7/27)晴 間ノ岳

出発 6:20 - 9:05 三峰岳 9:40 - 11:00 間ノ岳 12:35 - 13:45 中白峰 13:55 - 14:30 北岳稜線小屋(泊)
今朝はゆっくり眠る。朝食はアルファ米とフランクフルトソーセージ。三峰岳・間ノ岳の登りはつらい。昨日の疲れのせいか。間ノ岳でまた昨日の二人に会う。農鳥岳へ行くという。間ノ岳からは太陽に照らされながら白峰の稜線を北へ。稜線の花は、昨日の湿った土地のお花畑と違った美しさがある。北岳稜線小屋は立派な鉄骨づくりのものが出来ている。昨年11月に建てたそうだ。売店がある。寝具・食事あり。

第5日(7/28)快晴 北岳

出発 5:35 - 吊尾根分岐 6:40 - 7:00 北岳頂上 - 吊尾根分岐 7:40 - 8:10 大樺沢下り口 8:20 - 13:30 広河原ロッジ 14:20 - (甲府バス) - 16:15 甲府駅 17:03 -「かいじ4号」- 18:15 東京駅
北岳稜線小屋は素泊まりには不便。炊事の場所がない。荒天のときには困るだろう。吊尾根分岐まで登って空身で頂上へ。人が多い。快晴で眺めがいい。大きな石の積み重なりを大樺沢下り口へ。ここから大樺沢へ下るのに、支尾根を通る路と沢の中を通る路と2つある。支尾根を下ったが、この路は新雪期など沢の路が雪に隠れてしまうときのものらしい。かなり悪い。沢の中の路は急なジグザグコース。大樺沢の雪渓はまだかなり大きい。上部は急で荷を背負って下るのは怖い。雪渓が無くなってからも長い下り。広河原ロッジはバスの終点になっている。ロッジの食堂・売店は登山者も利用可能。最近の急行列車は冷房が効いているので、半袖では寒い。